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2017.4〜5月 スペイン 邸宅のタイル巡り

第3回 セビリアの2つの宮殿

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セビリア

 アンダルシアの州都で人口70万、スペイン第四の都市。
 ツアーでよく訪れる観光都市としても有名です。

 今回の目的は、2つの邸宅(宮殿)のタイルを見ることでした。

★レブリハ宮殿

 まず1か所目がPALACIO DE LEBRIJA(レブリハ宮殿)です。
 2年前にセビリアを訪れた時に時間が合わず行かれなかったので今回は1番先に訪問しました。

 レブリハ宮殿は16世紀に建築されました。
 レブリハ伯爵夫人はあちこちから陶器、タイル、絵画、モザイクタイル等を取り寄せて自分の宮殿を飾りました。

 1階は自由見学で写真撮影可でしたが、2階はガイド付き見学で写真撮影は不可でした。
 2階の緑のサロンの緑に統一されたタイルが素敵でしたが、2階には全体的にタイル類は少なかったです。



パティオです。アラブ風のアーチと壁にはクエンカタイル。
  エシハでみた邸宅と同じ形式です。

タイルを使用した階段で圧巻です。
これが見たくてこの邸宅を訪問しました。


階段の踊り場のタイルです。


サロンのタイルです。

夏の食堂と名付けられた部屋。青系で統一されています。
  とても涼し気な印象でした。

 

「夏の食堂」の床タイルです。


天井まで陶器で飾られていました。


割とシンプルな階段のタイルもありました。

 

クエンカタイルを集めて植木鉢にしたようです。
右下の矢印模様のタイルが面白い

 

★ラスドゥエニャス宮殿

 2か所目は、LAS DUEÑAS(ラスドゥエニャス宮殿)です。
 2014年に88歳で亡くなられた、スペインで最も財産家の貴族 アルバ女公爵の宮殿の一つです。

 アルバ女公爵は40以上もの爵位を有し、スペインの北の端から南の端まで自分の土地を外れずに行けるとまで言われていました。
 もちろんグランデです。グランデとは国王の前で脱帽、起立を免除されている特権を持つ家柄です。
 スペインのマスコミにも度々登場されていたので 日本でもご存知の方はいると思います。

 そんな彼女の所有する宮殿の一つで500年以上の歴史を持つセビリアの宮殿が
 昨年2016年3月から一般公開されたので、訪問するのをすごく楽しみにしていました。

 


入り口にあった紋章?タイル


広大な敷地の中に木々や花々が咲き誇る庭園、パティオ等があります。
  今までみた邸宅(宮殿)とは規模が違います。
建物に花々がきれいです。


クエンカタイル

噴水のタイル


陶器には、LAS DUEÑASと書かれています。
直訳すると女主人といったところでしょうか。
この文字が書かれた陶器は結構ありました。

 


アルバ女公爵の彫像や写真が飾られていました。


部屋の中です。壁にはクエンカタイルがあります。
殆どの部屋にありました。


パティオの通路にも花がきれいに咲いていました。

 

 

外の庭園部分は緑がきれいでした


パティオに黄色のアーチが生えます。


中央の噴水部分にクエンカタイルがありました。


ベンチも置いてあり、一休みすることも可能です。


古そうなクエンカタイル。青緑色がとても素敵でした。


青がメインの壁タイルは、この邸宅の中では珍しかったです。


天井のクエンカタイルです。細部まで凝っています。


階段のタイル。
真ん中の模様は今までに見たことがない模様でした。


床タイル。定番の模様です。

 

立体の陶器飾りです。


割と新しいクエルダセカタイルに見えました。日本のデザインに思えます。左側は形も面白いです。

 

今回の旅では邸宅のタイルをたくさん見てきたので、この宮殿にも
部屋の床や壁のタイルはありましたが、もうお腹いっぱい状態?で殆ど撮影しませんでした。

その代りに新鮮に映ったのが植木鉢。他の邸宅にはないものです。
色々なデザインや形があって、興味をもちました。


クエルダセカの植木鉢。
とても鮮やかですが、立体物は釉薬が流しにくくないのかと思いながら見ていました。

青の植木鉢。左はとても変わった形です。

多色マヨルカの植木鉢6種。
アイアンの土台の上に置いてあると、人の目線に入りやすく存在感が増す気がします。
サボテンの植木鉢は、私が特に気に入ったデザイン。
 サボテンが生き生きと描かれています。庭園にもサボテンがありました。


紺色の凹凸があるデザイン。


かなり個性的な植木鉢。
ツボ本体が不思議な色をしています。


ブロンズの色が変わっています。
でも植えられている植物の
流れるような縦のラインと合っています。

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