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2017.4〜5月 スペイン 邸宅のタイル巡り

第5回 プルジェナとグラナダ

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プルジェナ

 アルハンブラ宮殿で有名なグラナダから東へ約50キロ、バスで約45分。人口約2,300人の村です。

 この村は良質の粘土が産出されるので陶器が有名で、道路際に陶器店が並んでいます。
 また、この周辺は山肌に穴を掘った横穴式住居の集落がたくさんあります。


プルジェナの道路脇に並んでいる陶器店。
坂の下からと坂の上から撮影。
坂の上からだと、背後の横穴式住居の煙突が見えます。

 

 

陶器店内部の写真。
グラナダといえばやはり青と緑のグラナダ焼きが有名です。
グラナダ市内で購入するより大分安く購入することができます。
あまりにもたくさんありすぎて目移りしてしまいます。




見学できる横穴式住居もありました(Cueva museo)。
住居内にもグラナダ焼きが飾られています。
家具ではなく、穴を掘って棚を作っているのが便利ですね。
右上の写真の茶色い水筒みたいなものは陶器でできていて、
昔の人は水やワインを入れていました。Cantimploraといいます。重そうですね。

 


purullenaと書かれたお皿。横穴式住居が描かれています。


門のタイル。華やかです。


スペイン広場のタイル


村の入り口にあったタイル。
村の地図というより、ざっくりとした村の様子が
描かれています。素朴な感じがいいですね。


道路わきの横穴式住居。


村の教会です。訪問した日は日曜日で、これから結婚式があるらしく正装した人がたくさんいました。
右は教会のタイルのアップです。


少し高台から撮影しました。
建物の後ろにごつごつした岩山がわかります。
岩山の方には横穴式住居がたくさんあります。


村のはずれから撮影。シェラネバダ山脈の雪が見えます。
とてもさわやかな景色でした。

 

グラナダ行きのバスを待つ間に、バルでコーラを注文しました。
コーラしか注文していないのに、約5分後に御覧のようにあつあつの鳥の揚げ物とパンとポテトフライが運ばれてきました。

忘れていましたが、グラナダ周辺は飲み物を注文するとタパス(おつまみ)がもれなくついてきます。但し料理は自分で選ぶことができません。

アルコール(ビールやワイン)を注文するとタパスがついてくると
思っていたのですが、まさかコーラでもつくとはびっくり。本当は
この日とても暑く歩き回ったので、もう1杯コーラを注文しようと
したのですが、タパスのことを考えてやめておきました。

 

★グラナダ

 なんと26年(四半世紀!)ぶりにグラナダを訪問しました。
 アルバイシン地区というのが、アルハンブラ宮殿の西側にあります。
 迷路の様な複雑な坂道が多く、私が昔行ったときには、治安が悪く危険なので絶対近づかないように言われていました。
 今では大きく変わり、観光客もかなり多くて昼間なら1人歩きも可能ということで、歩いてきました。

アルバイシン地区

 アルバイシン地区にあったタイルを紹介します。
 グラナダとは、ざくろを意味します。ですので、ざくろが描かれたタイルが多く見られました。



普通、通り名が書かれたタイルは横長の長方形ですが、
グラナダ周辺は上部が出っ張ったデザインになっています。


青一色の一般的なタイル

ざくろの部分が多色タイル


このように文章が書かれたものもありました。

これは少し変わっていて、ざくろの部分が立体的になっています。


グラナダでは珍しい横長長方形のタイル


緑のタイル



Carmen(カルメン)と書かれたタイルがあちこちにあります。
女性の一般的な名前ですが、カルメンさんがあちこちにいるのではありません。
カルメンとは、高い塀に囲まれて外からは見えませんが、
内側には中庭や、果物の木や花々、噴水などがある邸宅を指します。


  犬が描かれています。Carmen de los cazadoresとは、
狩猟家の家のこと。犬を使った狩猟をしているお家でしょうか?

緑のタイルのカルメン


立体的な多色のカルメン  


門の上に大きな陶器のざくろがありました


グラナダでは珍しいクエルダセカのざくろのタイル。
よく見ると大きなざくろの中に数字の6が描かれています。


グラナダでは珍しい、シンプルなマヨルカ青のざくろ

入り口や窓のアーチの上部に、クエルダセカの幾何学模様のタイルがありました。




ピンクが使われていて、現代風な色使いですね。


バルのタイル。
アルハンブラ宮殿が描かれています。


バルのマヨルカタイル


バルのコカ・コーラの看板。なんて素敵な看板なんでしょう。
フレームのアイアンもかわいらしく、円形で珍しいです。

家の扉の上にあったタイル。
このタイルは、もしかして世界平和を示しているかもしれません。
ざくろを囲んで右上の月がイスラム教、左の星形がユダヤ教、
右の十字架がキリスト教を示しているようです。


典型的なグラナダ焼きのデザインのタイル。
中央に文章が書かれています


立体的なキリストと聖母マリアが描かれたタイル。
聖母マリアの後ろにはアルハンブラ宮殿が描かれています。
もちろんざくろも描かれています。

 


フラメンコ関係の建物の入り口にあったタイル


グラナダ焼きの植木鉢


アイアンの扉までざくろ模様。
後ろの階段にクエンカタイルが見えます。


アルバイシン地区の街並み。とても雰囲気があります。


アルバイシン地区は坂だらけで、後ろを振り返ったら
澄み渡った空とアルハンブラ宮殿が見えました。

 

グラナダの街とホテル


街中のレストランのタイル。大きなグラナダ焼きのタイルです。


ホテルの階段のクエンカタイル


ホテルの食堂の青のタイル。
青一色で統一されてとても清涼感があります。


ホテルにグラナダ焼きの壺が飾られていました。



今回はアルハンブラ宮殿を見学する時間がありませんでした。
でもこのことは想定内で、行かれないからせめてと、アルハンブラ宮殿が見える部屋に宿泊しました。
時間とともに変化するアルハンブラを部屋から眺められ、とても嬉しかったです。


宿泊した部屋から見えたアルハンブラ宮殿。


窓を開けて撮影した写真


タイルグッズのお土産が充実していました。
左は手描きマヨルカが素敵な缶に入ったスペインの伝統的なお菓子。缶がほしいので購入しましたがお菓子もなかなか美味しかったです。

真ん中は、セビリアのタイルの写真が写った本のしおり。

右側の3冊のノートはタイルが表紙です。
上の2冊は、アルハンブラ宮殿のタイルで、1番下がグラナダ焼き。


陶器類のお土産写真。
左半分の緑色の5つが、ウベダというグラナダの北に位置する
陶器の街で購入したもの。緑の陶器が有名でアラブの影響を
受けています。透かし模様がとても素敵です。
前列左から2個めが水筒(Cantimplora)です。

前列中央のミニタイルは、オリーブの木が描かれています。
ウベダ周辺はオリーブ畑が広がっています。

右から2列目はプルジェナで購入したグラナダ焼き。
特に後ろの形のタイルが欲しかったのです。

後列1番右のお皿は、周りがクエルダセカオイルで
真ん中が青一色のマヨルカ。エシハの PALACIO DE PEÑAFLOR
(パラシオ デ ペニャフロール宮殿)が描かれています。

そして前列1番右の金色に輝いている小箱。
この金色に絵付けされている陶器類はとても高価で
購入するかどうか最後まで悩んだのですが、
悩んだ末に1番小さいものを購入しました。
本当は立体的な壺が欲しかったのですが、今回は断念しました。


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