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【2002年3・4月号】
バレンシア教室のあるバレンシア、トレンテを中心にスペインらしい(?)
楽しい、時には真面目なごくごく身近な日常のニュースを隔月に一度お届けします。
遠く離れた日本の皆さんに少しでもバレンシアの温かい雰囲気を感じて頂けたら幸いです。

バレンシアの伝統的なお酒
「AGUA DE VALENCIA」(アグア・デ・バレンシア)

スペインを訪れた事のある方なら「AGUA」という言葉を耳にした事があると思います。 「AGUA」とは日本語で「水」です。しかし今回は決して「バレンシアの水」のお話ではありません。 「AGUA」には「水」の他に「お酒」という意味もあり、水のようにお酒を楽しむスペインならではですよね。
今回はオレンジの産地バレンシアらしい伝統的なお酒を紹介します。
バレンシアはみなさんもご存知のようにオレンジの産地です。夏の輝く太陽を浴びて育ったオレンジ達は 日本のみかんと同じく秋と冬に多く収穫されます。 もちろんそのまま食べても最高の味のオレンジですが、オレンジが多く出回るこの時期ならではのバレンシアらしいお酒があるのです。その名も「AGUA DE VALENCIA」(アグア・デ・バレンシア)。このお酒はスペイン広しと言えどバレンシアでしか飲めないお酒なんですよ。

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agua 「AGUA DE VALENCIA」(アグア・デ・バレンシア)はカクテルの1つ。 フレッシュオレンジジュースをベースにスペイン産のシャンパン「CAVA(カバ)」、ジン、ウォッカ等の白系のお酒で割ります。一年中飲めるお酒ですが、やはりオレンジが美味しい冬こそ最高の「AGUA DE VALENCIA」(アグア・デ・バレンシア)を楽しめます。
バレンシアの中心、地下鉄COLON駅前にあるデパート「エル・コルテ・イングレス」 裏手に美味しい「AGUA DE VALENCIA」(アグア・デ・バレンシア)が飲める店「Cafe Paris」(カフェ・パリス)があります。「Cafe Paris」は日本で言うと庶民的なバーで夜遅くとなるといつも若者達で溢れかえり、夏には店前の路上にたくさんのテーブルが置かれ真夜中までお酒を楽しむバレンシア人の姿が消えません。
店内は落ち着いたヨーロッパ風(ヨーロッパだから当然?!)でなかなか趣きのある雰囲気。 入口入ってすぐ左手側隅にある階段踊り場風の場所がお勧め。薄暗い目立たない場所なのでこの席の場合は 先に注文してから席につくのがよいでしょう。気さくなCamarero(カマレロ/ウエィター)に「AGUA DE VALENCIA!」と注文しましょう。
間もなくするとピッチャーに入った「AGUA DE VALENCIA!」が運ばれてきます。写真で2人前(900ペセタ=約650円)。一人、グラス2~3杯分あり、飲んべえはともかく充分にほろ酔い気分を楽しめる適量!フレッシュなオレンジの甘さ、CAVAのほど酔い刺激が最高に美味しい。 お酒が苦手な方でも飲める程口当りが軽くとても爽やかです。だからと言って気を良く飲んでいると、突然酔いがまわってくるので要注意。お酒好きのバレンシア人のお酒、たとえ甘い!ジュースみたい!と言っても 決して”弱く”はないのです。(アルコール度高し!)
酒の話題ついでにメニューを開くと、この店には数多い「AGUA=水」がたくさんあります。 例えば「AGUA DE TOKYO」(アグア・デ・トウキョウ)。これもおなじくフレッシュジュースをベースに白系のお酒、スペイン産のシャンパン「CAVA(カバ)」、そしてこれにはパイナップルジュース を加えます。他にも「AGUA DE BRUSELAS」(アグア・デ・ブルセラス/ブリュッセル)、スイカジュース、 白系のお酒、スペイン産のシャンパン「CAVA(カバ)」等あります。これは全て制覇しなくては…と思うのは私だけじゃないはず…。どれも果物の美味しいバレンシアならではの果物ベースのカクテル達で、オレンジに限らずシーズン毎に旬の果物を楽しみたいですね。
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少し早めに「Cafe Paris」を出たら、道路を挟んで向かいにあるデパート「エル・コルテ・イングレス」 に足を運びましょう。夜10時まで開いています。(季節により営業時間変更有)この最上階のスーパーマーケットのお酒売場に瓶入りの「AGUA DE VALENCIA」(アグア・デ・バレンシア)が売っています。1本668ペセタ(約470円)。「Cafe Paris」の味にはやや落ちますが、これで日本でも本場の「AGUA DE VALENCIA」(アグア・デ・バレンシア)が楽しめます。時には地元のスーパーマーケットお酒売場でも見かける事があるので、そちらの方がきっと値段も安いと思います。観光ついでにスーパーに立ち寄ってはいかがでしょうか?スペインと言えばワイン!と思われがちですが、バレンシアらしい美味しいお酒がありました。みなさんも機会があったら是非お試しあれ!
■「Cafe Paris」(カフェ・パリス)
住所:C/Bisbe 8 平日:夜7:00~深夜2:30
週末:夜7:00~深夜3:30
地下鉄COLON駅を出たらまず目の前の「エル・コルテ・イングレス」へ。 「エル・コルテ・イングレス」向かって左手横に靴屋が多く並ぶ通りがあります、そこを少し進み 右手路地がC/Bisbe(Bisbe通)。「Cafe Paris」の看板がすぐ見えます。

当HPの価格表示はペセタですが、2002年よりペセタ通貨からユーロに変わりました。2002年3月1日よりペセタでの売買は一切できなくなります。御参考までに1ユーロ=166ペセタ