スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

スペインタイルアートと私

現在は卒業された生徒さんたちの「スペインタイルアートと私」をご紹介します。*制作歴は記事掲載当時

佐伯さん 東京都在住、制作歴3年



 広告関係の仕事のかたわら、大好きなステンドグラスの制作を続けて来られた佐伯さん。海外のガイドブックや旅行記、写真などを眺めるのも大好きで、ある本でスペインやポルトガルのタイルに出会いました。

 もともと手先を使うことが好きで、このタイルは自分で作れるのかな?と気になっていたところ、インターネットを見ていてスペインタイルアート工房を発見。工房に見学に訪れる前から入会を心に決め、やる気満々でタイルアートの制作を開始。

 



 好きなことは一直線、集中してしまうタイプ、とおっしゃる佐伯さん。作りはじめたら楽しくて時間の経つのもあっという間。ご主人からも「興味があることと無いことの差がハッキリしてるね」と良く言われるそうです。
 教室では毎回6時間近く連続して制作していらっしゃいましたが、全く苦にはならなかったそうです。

 そしてカリキュラムを全て終え、講師資格も取得。現在は卒業され、ご自宅に窯もお持ちですが、教室にも専門コースの制作や、新技法習得のため通われています。

 



 スペインタイルは本で見てから、ずっと惹かれていたもの。今はいつでも触れていられて、とても嬉しい。残りの人生、ずっとタイルアートに関わっていきたい。自宅はステンドグラス用、タイル用と、窯が二つになり、部屋は狭くなってしまったけれど、好きな事、物に囲まれて、今とても幸せです。
と、スペインタイルへの溢れるお気持ちを語る佐伯さん。

 



将来的には、ステンドグラスとタイルアートを組み合わせた作品を制作、追究していきたいとのこと。"色"というものが好きなので、ステンドグラスにもスペインタイルにも惹かれたのでは、とご自身を分析されました。

 最近は自作のタイルを販売するためのHPを制作していらっしゃいましたが、こちらも準備が終わり、開設されました。いよいよ夢への一歩を踏み出されます。(2007.8)

 


佐伯さんHP『いろといろ工房』サイトはこちら

大野さん 埼玉県在住、制作歴6年



 タイルに出会う前も、様々なお稽古事やスイミングスクールに通うなど、毎日をとても活動的に過ごす日々を送られていた大野さん。そんな中、突然ご主人がご病気で倒れられました。

 カラーコーディネートの資格を取得後、これを生かした習い事を東京で探していた時にたまたまインターネットを通じてスペインタイルアートに出会いました。

 



 その後、ご主人が倒れたのをきっかけに、古くなった段差の多いご自宅を新築する計画を立てられました。

 「せっかく新築するならば4年間で作ったスペインタイルの作品を生かした家づくりをしたかった。」と語る大野さん。施工業者との話し合いもご主人の代わりに全ておひとりで臨まれ、その傍らキッチン周りに貼るタイルや表札等、スペインタイルで制作されました。

 現在では、新築したご自宅の至る所にスペインタイルの作品をディスプレイされています。キッチンタイルや表札は自らの作品を施工業者にはめ込んでもらったとのこと。スペインタイルが映えるように壁紙の色を選ぶなど徹底ぶりはお見事です。

 



 「タイルアートをやっている時間は日々の忙しさを忘れて熱中できる」と語る大野さん。 制作中は他の事は何も考えず、作品に集中。レッスン後は教室のお友達とお茶を飲みながらほっと一息つく。これが一番のストレス解消。

 これからは今までお世話になった方や大切なお友達にも作品をプレゼントしてあげたいと、意欲満々の大野さんです。(2006.11)

山下さん 千葉県在住、制作歴5年



 ご主人に若くして先立たれ、女手ひとつでお子様を育てられました。そのお子様も病気に見舞われ、看病に明け暮れる日々を送っていられました。

 スペインタイルアートを始めたきっかけは、ご病気のお嬢さんを元気づけるための明るい話題作りのため。作品が出来上がるのをいつも楽しみにしていたお嬢さん。お嬢さんの喜ぶ顔を見て、次々と作品を制作。しかし、程なくしてお嬢さんが他界されました。



 現在では、気分を明るく、元気にさせてくれるタイルアートにすっかり夢中になっているとのこと。次々に出来上がる作品を見て、除々に上達していく喜びを味わっていらっしゃいます。
 「今まで数多くやってきた習い事の中でタイルアートが一番楽しい」「教室に来たくて仕方がない」と語る山下さん。



 そしてご自宅には専用の「タイルの部屋」を設け、ほとんどの作品はこの部屋にディスプレイしていられます。お孫さんやお友達に欲しいとせがまれ、持って行かれてしまうこともしばしば…

 今ではタイルアートを始めたことで、楽しくて他の事にもチャレンジする意欲が沸いてくるそうです。お友達からは「どんなことにも前向きに挑戦している由利子さんに脱帽」と言われているとのこと。



 運命に弄ばれたけれど、辛い出来事もタイルアートを続けることで乗り越えられたと振り返る山下さん。  将来の目標は「タイルの部屋」でお友達にタイルアートを教えること。そのためにもずっと教室に通い続け、もっともっと勉強すると、楽しそうに夢を語っていただきました。

追記:山下さんのご活躍がタウン誌「月刊いちかわ 2006年12月号」に掲載されました。こちらをご覧ください。(2006.11/2008.11写真追加)

片桐さん 大阪府在住、制作歴4年



 以前から海外に深い関心を持ちつつも子育てに打ち込む日々。30年前に初めてスペインに旅行した際、なぜか「自分の肌に合うな」と思い、スペインに魅力を感じ始めたそうです。

 



 そして今から8年前、子育ても一段落し、ご主人の了解を得てスペインへの長期留学を果たされました。ホームステイ先が偶然にもタイルの絵付けの先生だったこともあり、タイルアートの面白さに目覚め、それからは「いつか自分の家の壁も美しいタイルで飾りたい!」と、タイルへの思いは深まるばかり。 そして4年前、ついに大阪でスペインタイルアートに出会いました。



 今はタイルの作品作りに夢中。楽しくて仕方ないそうです。  スペインタイルの魅力は「高価な装飾品として飾るだけでなく、実用的であり生活に密着した身近なものであるところ」と語る片桐さん。 日本にはあまりない、生き生きとした筆使いや鮮やかな色合いに惹かれるとのこと。



 現在は自宅の庭や家じゅうにタイルを貼り巡らせるという長年の夢を実現すべく、日々作品作りに励んでいられます。



 これからは自宅に飾る作品を作り続けていくのは勿論のこと、35年以上続けている七宝焼の技術とタイルを組み合わせた、ご自身のオリジナル作品を生み出すことが目標とのこと。 そのためにはもっと絵付けの技術を身につけていく、と謙虚に語る片桐さん。



 現在すでに60か国以上旅しているそうですが、まだまだ地球上には行っていない国が沢山あり、体力が続く限り、少しでも色々な所に旅したいとのことです。(2007.2 写真追加)