スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

2019.4〜5月 スペイン・ポルトガル タイル巡り
第1回 ベヘール・デ・ラ・フロンテーラとアルへシラス

今回は小さな町を中心に訪れました。

ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ

アンダルシア州の州都セビリアから南へ140キロ、バスで2時間余りの人口約13000人の街です。フロンテーラとは、日本語で国境を意味します。この街はスペインで美しい白い街として選ばれていますが、日本ではまだまだ知られていない所です。この街の広場のタイルが美しいとのことで訪問しました。


広場のタイル

広場の全体を上から撮影しました。中央に街灯付きの噴水があり、その周りを三角形にペンチと街灯、ヤシの木で囲んでいます。

正面から撮影
中央の噴水はタイルや陶器で装飾されています

噴水部分のアップ

周りのベンチ。ベンチの前面、横、後ろと4面にタイルが貼ってあります。

街灯の下の部分にもタイルがあります
夜の広場。街灯が点灯すると雰囲気が変わります

ベヘールのホテル

私が宿泊したホテルは、内装がモロッコ風でした。 またタイルもたくさんあったので紹介します。

ホテルの壁にあったマヨルカタイル
ホテルの壁にあったクエンカタイル
ホテルの部屋は、番号ではなく名前が付けられていました。
Lunaは月、Estrellaは星、Palmeraはヤシという意味です。
それぞれの部屋のタイル。ちなみに私の宿泊した部屋はLunaでした。
ホテル内の階段のタイル

レストランと庭の案内タイル
タイルの階段を上がると白い街並みが見えます

ベヘールの街の様子

ベヘールは丘の上にあるので見晴らしがとても良い街です。550年もイスラムの支配下にあったためか、20世紀になってからも女性たちは禁止されるまで全身を黒で覆っていたといいます。


街はずれには幾つもの風車があります。昔小麦をひいていたそうです。
白い街並み
角度をかえるとこのような景色が見えます
アーチ越しに見える白い街並み
街を見下ろす一角に黒衣の女性の銅像があります
アラブのアーチ
城壁
教会
街中
扉にはアラブのアーチが。白い壁にピンクのお花が映えます。
植木鉢がなんと壁に埋まっていました。

お花が綺麗な家
戸の上には黒衣の女性の絵がありました
この家は賞を受賞しているらしく、タイルの賞状プレートがありました
タイルプレートでなく植木鉢の賞状もありました
立体的なタイルも素敵ですね。
昔の塔
塔をモチーフとしたクエルダセカタイル
お菓子屋さんの壁にあったタイル。
お菓子ができるまでが描かれています。風車も描かれていました。

食堂が20メートル先にあると表示されているタイル
1978年に美しい村1番に選ばれたと書かれたタイル

アルヘシラス

ベヘールから東へ70キロ、バスで1時間余りの人口12万の街です。この街は北アフリカとヨーロッパをつなぐ港があり、フェリーに乗ってモロッコに上陸することができます。ベヘールと同じく広場のタイルが美しいと聞き訪問しました。


アルヘシラスの広場のタイル

広場の名前のタイル(アルタ広場)

広場の中央の噴水と広場に面している教会
教会の中のタイル。青一色で描かれています。陶器で作られた枠は
玉虫色のように光っていて雰囲気が変わっていました。
同じような青一色のタイルが複数枚ありました。
中央の噴水。形がベヘールのものと似ています。
噴水のアップ
ベヘールの噴水はマヨルカだけで描かれていましたが
アルへシラスの方は周りがクエルダセカでした。
周りのクエルダセカのアップ。 この手前の部分、曲線で折れていますが どうやって絵付けし焼成したのか疑問です。
街灯の下はベンチになっていました
街灯ベンチのアップ写真。下の方までタイル画があります。
こちらも街灯ベンチのアップ写真

普通のベンチ。クエルダセカで描かれています。
左のベンチのアップ写真。ドン・キホーテの各場面を描いているようです。この広場とドン・キホーテにどんな関係があるのか不明です。
同じくドン・キホーテのベンチ
こちらはぐるりと一周している形です。

左のベンチのアップ写真
広場の周りには、囲いのように陶器の柵がありました。
セビリアのスペイン広場を思い出します。
陶器の柵の中央部分のタイル画。とても色が綺麗です。 ベヘールより大きな街なので広場の大きさもかなり広かったです。 街灯も多かったので、夜はとても雰囲気がある広場になると思います。 私は日帰りで訪れたので夜景は見ることができませんでした。

アルヘシラスの街の様子

こちらは港


折角モロッコへの玄関口の街に来たので、ランチはモロッコ料理を食べました。陶器もモロッコ製です。
タジン鍋で野菜たっぷりのクスクスを食べました。美味しかったです。

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