スペインタイルアート工房 東京・大阪・宮城女川

おながわ教室便り

宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら

【2019年6月号】
今年の大型連休は大勢の観光客でにぎわったシーパルピア女川の商店街ですが、植栽の新緑がとても美しく、爽やかな風が心地よい季節となりました。令和に年号が変わって初めての女川だより6月号は、街の景色を一望できる女川の里山の魅力をお届けいたします。(女川教室 阿部鳴美)バックナンバーはこちら

 3.11大震災で大きく街の景色は変わってしまいましたが、山は津波の被害を受けず豊かな自然がそのまま残っています。今回は何といっても女川の町が一望できる、その素晴らしい眺望が魅力の里山「黒森山(くろもりやま)」をご紹介したいと思います。

 女川駅の背後に見えるのが標高401メートルの黒森山。
 駅舎の屋根は、黒森山の稜線と同じ角度になるように意識して設計されているそう。

 連休の最終日5月6日、良く晴れた風の強い日でした。

 駅の右側を復興住宅の方に向かって進んでいくと運動公園があり、そのふもとに運動公園コースの登山道入り口があります。

 運動公園「やすらぎの森」からスタート。

  登山道は、震災後2016年に女川ネイチャーガイド協会が整備しています。

 八重咲のヤマザクラ、真っ赤なヤマツツジが満開。

 「おっ!カナゲッチョいたぞ!」って!
 「何それ?」

  注:ニホンカナヘビのことでした!

 そんな会話をしつつ、約20分位雑木林を登っていくと「展望の広場」に出ます。ここが第1の展望スポットです。

 小鳥のさえずりを聞きながら、杉林、赤松林、を更に進んでいくと第3展望台に到着。

     第3展望台からの眺望 →

 ここからは復興が進む町の中心部やコバルトブルーの太平洋、その彼方には金華山、江の島(女川の離島)も見えます。洋々たる太平洋と新しい街の景色を感慨深く眺めながらのコーヒータイムは最高でした。 ここはまだ山頂ではありません。まだまだ先があります。

 トレッキング程度と軽い気持ちでスニーカーで出かけたところ、後半は結構きつい急斜が続き、登山用の靴を履いてくるべきだったと後悔!(地元なのに黒森山は初登山です)

 急斜面をはーはー言いながらやっと山頂に到着。
 運動公園「やすらぎの森」からスタートし、ゆっくりと景色を眺め植物観察を楽しみながら、山頂まで約1時間半のコースでした。

 黒森山の他にも、町内最高峰の石投山(いしなげざん)、南三陸の海を眺めながら歩ける大六天(だいろくでん)など往復2時間程度のコースで気軽に楽しんでいただける里山もあります。
 女川で山歩きをしてみたい~、という方は、うちの山男がご案内させていただきますのでご一報ください!
 本格的なガイドをご希望の場合は、女川ネイチャーガイド協会をご紹介いたします。海も山も四季折々の美しさを感じられる女川の旅、いかがでしょうか。

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