おながわ教室便り
宮城県女川町の女川教室より 工房や街のことなど、女川情報を隔月でお届けします。バックナンバーはこちら
【2022年8月号】
夏になって各地でお祭りが開催されていますね。7月24日は女川町のお祭り「おながわみなと祭り」でした。なんとこのお祭り、12年ぶりの開催なんです。震災や岸壁の整備、コロナの影響で開催できない年が続き、今年はついに復活しました。(女川教室 阿部由妃乃)
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町民が首を長~くして待っていたお祭り当日は、天候に恵まれて気持ちの良いくらいの晴天! 町外からも沢山の人が来場されて、町は久しぶりの賑わいでした。
お祭り会場は、私たちの工房がある商店街から海に向かって徒歩1分の海岸広場。ここの綺麗に整備された岸壁では、お祭りのメインイベントが行われます。
「海上獅子舞」
笛や太鼓のお囃子とともに獅子を乗せた船がやってきます。
カラフルな大漁旗で彩られた船が一斉に向かってくる様子は圧巻!!
青い海に色とりどりの大漁旗が映えてとっても綺麗。町民が待ち望んでいた光景です。
それぞれ特徴の違う各地区の獅子が船上で舞う、これが海上獅子舞です。熱気に満ちた演舞は12年分のエネルギーが詰まっているかのようでした!
陸での獅子舞を女川町では「獅子振り」と呼んで、お正月に悪魔祓いと大漁祈願、家内安全を願って獅子が家々を回ります。近年はコロナ対策で家の中には入りませんが、外から軽快な笛や太鼓のお囃子の音が聞こえて獅子がやって来ると、お正月気分を感じるものです。
岸壁に降りて観客の目の前での演舞も。間近で見られる獅子舞の迫力とテンポの良いお囃子で一帯が熱気むんむん。
一方、お祭り会場から少し離れた私たちの工房では久しぶりの開催を記念してタイルを作ってみたり、
お祭りムードを出すために店頭では飲み物の販売を。
町内の子供たちや常連のお客様、イベントで必ずお会いする遠方のお客様など沢山笑顔が見られて、そして何より久しぶりのお祭りの開催が私たち自身も嬉しかったです。
お祭りの締めくくりは、女川湾から上がる海上花火。周りが山に囲まれている地形なので、音が響いて迫力満点です! 花火は夏を感じられて良いですね。
震災前は毎年開催されて当たり前のように遊びに行った地元のお祭りですが、今回は12年ぶりということで感慨深いものがありました。
また来年の開催に期待です!!